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OverTonePoem23

OTSギターによる倍音が感じられるCD『OverTonePoem23』

2024年4月発売予定

ジャケット(仮)

エアーズオンラインショップへ移動します。

​​2023年7月12日 東京にてレコーディング

OverTonePoem23

​※当方の経験ではCDは1回目の再生の際に本来の音が出ません。その1回目の再生で音を判断せずに,2回目以降の音質を評価して頂けると幸いです。最初は音量をゼロにして一度CDプレイヤーで最初から最後まで再生してから,初めて聴くという方法も良いと思います。CDの音をiTunesなどでリッピングしてデジタルのファイルにしてから聴く場合も1回目の再生では本来の音が出ません。2回目以降の音で評価して頂ければ幸いです。

 

01 This Is Me   /   SEIKO &   Kominami Kazumaro

映画「The Greatest Showman」の主題歌。

使用ギター: Ayers D07P RF 3.0 JP-C & Ayers L00-06E 3.0

02  Memory of Iki   /   Kominami Kazumaro

小南数麿のオリジナル曲,自身のCDではナイロン弦ギターで弾かれている

使用ギター:  Ayers L00-06E 3.0

03 Só Danço Samba   /   Karen  Tokita

Antonio Carlos Jobimによるボサノバのスタンダード。歌詞は「私はサンバを踊るだけ」という内容。

使用ギター: Ayers L00-08A 12F Nylon Proto

04 ありがとう /   CJ Li

日本のファンのために作られたCJのオリジナル曲。アルバム「ありがとう」に収録。

使用ギター: Ayers D07P RF 3.0 JP-C

05  月の裏側 /    Kominami Kazumaro

小南数麿のオリジナル曲。アルバム「3」に収録。

使用ギター: Ayers L00-08A 12F Nylon Proto

06  When you believe   /  SEIKO 

ドリーム・ワークスの映画「プリンス・オブ・エジプト」の主題歌。ホイットニー・ヒューストンとマライア・キャリーの夢のコラボにより話題となった曲。

使用ギター: Ayers SJ07P-C RF 3.0

07  Amen  /   CJ Li  &   Kominami Kazumaro

CJのオリジナル曲。ミニアルバム「Sing it」に収録。

使用ギター: Ayers D07P 3.0 JP-C

08  Pray  /    Kominami Kazumaro

小南数麿のオリジナル曲。アルバム「Time」に収録。

使用ギター: OTS L00 Rose 3.0  

09  潮騒 /  Karen Tokita  &  &   Kominami Kazumaro

Karen Tokita のオリジナル曲。日本語版はCD初収録。

使用ギター: Ayers L00-08A 12F Nylon Proto & Ayers D07P RF 3.0 JP-C

10  Landscape    /   Kominami Kazumaro

小南数麿のオリジナル曲。アルバム「Voyage」に収録。

使用ギター:  Ayers L00-06E 3.0

11  Never Enough   /  SEIKO 

映画「The Greatest Showman」の挿入歌。

使用ギター: Ayers SJ07P-C RF 3.0

12  You Got Me  /   CJ Li  &   Kominami Kazumaro

​CJのオリジナル曲。まさにCJの代表曲でもある。

使用ギター: Ayers D07P RF 3.0 JP-C & OTS L00 Rose 3.0         

​参加アーティスト(敬称略・順不同)

解説

本来立体音響であるギターの録音は難易度が高いのです。倍音を発生するギターの録音はさらに難しい作業になります。OTS 3.0ギターの生音を聞いた時に感じられる全方向へ音が放射される立体感を2つの平面なスピーカーから再現するというのは,私にとって大きな挑戦でした。

これまでの通常の録音方法ではOTS 3.0ギターの音を再現するのは難しいと感じていました。それで,近年私が聞いたCDの中で飛び抜けて録音が良かった倉敷のスコットさんのアルバム「Peace」を録音したエンジニア,クラッキスイレブンの水谷勇紀氏の協力を頂き,このレコーディング・プロジェクトは始まりました。このアルバム「Peace」は間違いなくトップクラスの優秀録音CDです。

まずはアルバム「Peace」の録音データを水谷氏に詳細に分析してもらい,私たちはいくつかの要素を発見しました。ミキサーがSSL,マイクはステレオで2本使用する,またプラグインにも秘密があり,リバーブの掛け方にも工夫があります。レコーディング当日私が持参したアコースティック・リバイブのマイクケーブルも使用しました。

ついに2023年7月12日,4人のミュージシャンのスケジュールが一致し,東京中野のスタジオにてレコーディングが始まりました。10時間にわたるレコーディングでしたが,モニターから出てくる美しい倍音に聞き入ってしまい,あっという間の作業でした。

特に郷ひろみバンドのギタリスト小南数麿氏の実力に助けられました。どの曲にもあっという間に美しいフレーズをその場で作曲しプラスして行きます。小南数麿氏のソロギターはまさに歌と同じように聞こえてきます。流れるように滑らかなメロディーも輪郭のあるタッチも,録音当日初めて触れたギターとは思えないサウンドでした。

Karenさんの声には,ささやくような摩擦音があり,それがギターの倍音とマッチして独特の非常に心地よい波の音のような,いつまでも聞いていたいサウンドとなります。プロトタイプのナイロン弦ギターはエックス・ブレイシングを採用したもので,コードの響きが通常のクラシックギターよりも美しく感じられます。

CJ Li は前の週の風邪のためにベスト・コンディションではないのに,最後は歌もギターも同時録音で弾き語りました。CJはきっと何かミラクルを起こすのでは?という期待感がいつもあります。これまでの彼女のアルバムの録音とはまた少し違ったCJの曲に仕上がっているはずです。(このアルバムの歌ものは全て本人によるギター演奏と同時録音なので,ライブのような臨場感を感じて頂けると思います。)

SEIKOさんは本格的なスタジオ録音が初めてとは思えない安定感でした。独自の変則チューニングを採用し,ギターの個性を引き出すアレンジと演奏はこのアルバムOverTonePoem23には必要なギタリストです。そして,SEIKOさんにはマスタリングの際にも貴重なアドバイスを頂きました。

7月12日のレコーディングの後1ヶ月ほどして最初の音源が出てきました。ここから私とエンジニア水谷氏とのやりとりが始まります。そして,10月5日また東京中野のスタジオに水谷氏とSEIKOさんと私が集まり最終的なマスタリング作業をしました。レコーディング当日に判断出来たら良かったと後悔する点もありましたが,全体としてはこれまでにない倍音を感じられるサウンド仕上がり,SEIKOさんからも「何回も聞きたいサウンドですね」とコメント頂きました。

​その後も手直しを経て12月16日クラッキスイレブンのスタジオにて,iPhoneなどで聞いた場合も想定した曲間の空白を入れて音源が完成しました。過去にこれほど倍音を感じられるギターのCDがあっただろうかと思えるCDが完成しました。OverTonePoem23は本格オーディオはもちろん,iPadでもスマホでもその音の違いを感じられると評判です。ぜひご自身でもお確かめください。

ギターそのものが構造的に倍音を発生する時に,音楽がどのように変化するのかを知る上でも貴重なアルバムだと思います。私の理想のCDを作るために極力して頂いた4人のミュージシャン,Karen Tokita , CJ Li ,SEIKO, 小南数麿に感謝いたします。また,レコーディングおよび数ヶ月にわたるこだわりのマスタリングに快くお付き合いくださったクラッキスイレブンの水谷氏に重ねて感謝いたします。

もしもこのアルバムを聞いて自分もこのようなサウンドのCDを作りたいと思われたミュージシャンの方がおられましたら,OTS LABでは無料でギターの提供をはじめサポートいたします。

レコーディング全体の費用などは,スタジオの総使用時間などで変化すると思われますので,詳細はクラッキスイレブンの水谷氏にご相談くださいませ。

2024年2月16日 OTS LAB  代表 新岡大(NIIOKA DAI)

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