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No5 5度のハーモニーの実験

ハーモニーに関する1つの実験


1つ固定された周波数をブーンと再生しておき,もう一つの音は自分で周波数ノブを回して調整しながら出します。


そしてハーモニーが感じられた所でノブを止めるという実験です。(同じ音ユニゾンは除く)


多くの人が最初にハーモニーを感じるのは,1オクターブ上の音です。


次に5度の音です。


つまり人類は生まれつきオクターブのハーモニー,そして5度のハーモニーが心地よいという感覚を持っていると言えます。


それで,音楽理論に5度進行があるのも理解出来ます。


そうすると自然界はどうなのでしょうか?

もしかして木材も5度のハーモニーが好きだという事があるでしょうか?


ビンテージ化したギターやウクレレ自身がユニゾンで歌うより5度のハーモニーの方が美しいから5度でハモりたいということがあるでしょうか?


それは少し表現が大げさとしても,ギターのボディ内部の反射が敏感になった場合に,自然に5度の響きを持つようになる可能性があるでしょうか? 


そうなればユニゾンだった時よりももっと豊かな響きになるはずです。


マーチン博士として知られるマイク・ロングワースが「25年経ったマーチンには何も敵わない」と言っていました。


25年経過し適度に弾かれたOM28VRというマーチンギターで実験しましたが,1弦を弾くと1秒後に 2倍音が聞こえてくるのです。それは環境的倍音とでも言うべきもので,新品の時にはなかった響きなのです。





日本の著名なギターコレクターの一人,Mr.Nakakitaのコレクションの1つに1942年のマーチンD-28がありますが,そのギターには明らかに倍音を感じます。新品の時点ではなかったのに,それが時間の経過と共に倍音が聞こえるようになったとすれば,それは環境的倍音と呼ぶ事がふさわしいと思います。


From Nakakita collection Martin D-28 1942



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